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「中学受験しなくていい?」は多くの家庭が通る分かれ道

「うちは中学受験、しなくてもいいかな…」
「まだ小学生だし、のびのび育てたい」
「高校受験でも十分間に合う」
これは、わが家でも一度は通った悩みでした。
中学受験をするかしないかは、家庭の教育方針や子どもの個性、経済的事情にも関わる、非常にセンシティブなテーマ。
だからこそ、「うちの選択は正しかったのか?」と後から振り返るご家庭も少なくありません。
今回は、中学受験と高校受験のそれぞれに潜む“後悔ポイント”に焦点をあてて、親としてどんな視点を持っておくとよいかを、リアルな一次体験を交えて整理してみました。
中学受験組が抱えやすい“後悔ポイント”とは?

中学受験を選んだ家庭が後悔しやすいポイントは、大きく分けて3つあります。
①思ったほどの環境差を感じられない
「難関私立に通わせたけど、本人はそこまでモチベーションが高まらなかった」
「中高一貫なのに、高校で一気に成績が落ちた」
せっかく時間もお金もかけたのに、得られる環境に感動できなかったという声は意外と多いです。
②中学受験の負荷がトラウマになった
小学生にとっての受験勉強は、体力・精神力ともにハード。
「あの頃は笑わなかった」
「もう勉強したくない、と言われた」
家庭内の空気がピリピリしすぎて、終わってからも後味の悪さが残るケースも。
③家計への圧迫が長期間続いた
私立中学の学費+塾代+交通費など、中高6年間でかかる費用は想像以上。
「大学受験に向けた資金を確保しておけばよかった…」
と、高校〜大学期にしわ寄せがくることもあります。
高校受験組にありがちな“後悔ポイント”はこれ

一方で、高校受験を選んだご家庭にも、次のような後悔ポイントが見られます。
①高校受験が思った以上にシビアだった
「中学で部活と両立してきたけど、内申を取るのが難しかった」
「公立高校を目指していたのに、推薦が取れなかった」
地域によっては内申重視の傾向が強く、子どもの個性や能力と評価制度がミスマッチになることも。
②中学生活が“惰性”で終わってしまった
「小学校時代と変わらない友達関係・勉強環境で3年が過ぎた」
中学での人間関係や学習習慣に変化が少ないまま過ごし、高校受験前に一気に焦るケースも多く見受けられます。
③中高一貫組と差を感じた
特に首都圏では、中高一貫校出身者が大学受験で頭角を現すケースが目立ちます。
「高1でようやく文理選択。でも一貫校はすでに受験体制だった」
というタイムラグが、本人の焦りに繋がることもあるのです。
“コスパ”の議論で片付けないために、今できる問いかけ

こうして見ると、中学受験にも高校受験にも、それぞれに「しんどさ」や「盲点」があります。
つまり、どちらを選んでも、何かしらの負荷はあるということ。
では、どのように判断すればいいのでしょうか?
わが家が意識しているのは、次のような問いかけです:
・わが子は環境によって“引き上げられる”タイプだろうか?
・学びを楽しむ素地は小学生のうちに育っているだろうか?
・6年間でどんな人と、どんな経験を共有させたいか?
・家族として、中学受験を乗り越える覚悟はあるか?
この問いかけを親が持っているかどうかで、選択の意味合いは大きく変わります。
「コスパ」や「偏差値」だけで比較していると、後悔の芽が残りやすいのです。
今すぐできる“行動”で、見え方が変わる

最後に、「まだ迷っている」という方に向けて、すぐ・簡単にできるアクションを紹介します。
①中学受験塾の体験授業を受けてみる
塾の雰囲気やカリキュラムの密度に触れるだけでも、家庭で話し合う材料が増えます。
②学校説明会に“親だけ”で参加する
子どもが行きたがらないなら、まず親だけで見学。文化祭や体育祭の様子を見るだけでも、価値観に影響があります。
③実際に通っているご家庭の声を聞く
SNSでもブログでもOK。今進行形のリアルに触れることで、先入観がほどけていきます。
わが家も、これらのアクションを通じて「やらずに後悔するより、まずやってみよう」というスタンスに切り替わっていきました。
中学受験でも高校受験でも、“自分たちで選んだ”と思える道であれば、きっと正解にできる。
そんなふうに思っています。
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