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小5の後期に入ってから、長男の学習環境にじわじわと変化が出てきました。この記事では、親の私が感じた「負荷の質の変化」と、それに対して家庭でどう調整してきたかをまとめます。
いま何が起きている?ーー小5後期は「量」ではなく「質」が変わる

小5の後期に入ったあたりから、長男の学習に“ある変化”を感じるようになりました。単純に宿題の量が増えたとか、塾の拘束時間が長くなったという話ではありません。もっと根の深い、じわっと効いてくるタイプの変化です。
日能研のテキストを開くと、国語の文章量は体感でほぼ2倍。算数は「難問」というより、思考の整理を強く求める問題が増え、理科・社会の栄冠は1回の宿題が以前の1.5倍ほど濃くなっていました。
外から見ていると、
- 長男はいつも通り塾へ行き、
- 帰宅してごはんを食べ、
- 机に向かって宿題もしている
というように見えます。それでも、学力の“求められる質”は静かに変わっていたのだと思います。これは、長男が弱いからではなく、「5年後半はそういうカリキュラムなのだ」ということに、親として遅れて気づいたというのが本音です。
親として最初に抱いた違和感ーー「疲れていないのに進捗だけが落ちる」矛盾

9月に入ったころから、宿題の進み方に微妙なズレが出始めました。
- 席につく時刻は以前と同じ
- 勉強している“姿勢”も崩れていない
- でも、宿題が終わらない日が増える
この状態が何日か続いたとき、私は「体力が落ちたわけでもないのに、進捗だけが落ちている」という矛盾に気づきました。
さらによく見てみると、
- 問題文を読む時間が以前より長い
- 解法を書くスピードが微妙に遅い
- 集中力が切れているわけではないが、1ページあたりの負荷が重い
という質的な負荷の変化が見えてきました。親としての感覚だけで言うと、「量ではなく、1問ごとの“密度”が上がった」という表現が一番しっくりきます。
長男の小さな変化を時系列で読み解く(父親の記録)

授業後の表情がほんの少しだけ硬くなった
以前は授業帰りに「今日の算数、ここができたよ」と具体的に話してくれていましたが、この時期は「まあまあ」「普通」という言い方が増えました。大きな不満はないけれど、手応えが薄いような表情です。
宿題に向かうまでの“助走”が長くなった
机に座るまでのワンクッションが増え、「ちょっとだけ休憩するね」が口癖のようになりました。ゲームやYouTubeに逃げるわけではないけれど、なんとなく腰が重い。そんな印象でした。
鍵盤ハーモニカとの両立
ちょうどこの時期、学校では学習発表会の合奏練習が本格化。長男のクラスでは鍵盤ハーモニカを担当していて、
- 家では寝る前にピアノで鍵盤ハーモニカの練習
- 学校では休み時間にも友達と合わせ練習
という日々が続いていました。キャパシティを完全に超えていたわけではないものの、「地味に圧迫している要素」が積み上がっていたのだと思います。
朝6時起き宣言と、スマホの早朝YouTube
さらにもう一つのサインが、「朝6時台に起きる」と長男が言い出したことでした。それまで7時台起床だったのが、
「勉強時間を増やしたいから、早く起きる」
と宣言し、寝室にスマホをアラーム代わりに持ち込むようになりました。ところがある日、ふと気になって履歴を確認すると、早朝にYouTubeを見ていた形跡がいくつも残っていました。
もちろん注意はしましたが、同時に「そりゃ自由時間取りたくなるよな…」という気持ちも半分ありました。大人だって、自由時間を確保したくて夜更かししてしまうことがあります。小学生が同じことを“朝型”でやろうとしたとしても、不思議ではありません。
家庭学習はあえて“引き算”の再設計へ

7月までは、
- 塾のテキスト
- 栄冠(宿題用問題集)
- 家庭の基本問題集
という“三段構え”でしたが、9月以降は
「塾のテキストと栄冠をまず完走する」
「家では“+α”ではなく、必要最低限に絞る」
という方針に切り替えました。これは、ただ楽をさせたいからではなく、
「頑張れ」ではなく、「完走感を積み重ねる」ことを優先した結果です。
変化したのは“子ども”ではなく“環境”だった

家庭の練習メニューを減らしても、長男のしんどさが一気にゼロになるわけではありませんでした。なぜなら、負荷そのものが「小5後半のカリキュラム仕様」として組み込まれていたからです。
- 国語:文章密度が跳ね上がり、読む体力が求められる
- 算数:解法を暗記する学年から、思考整理を要求する学年へ
- 理科・社会:単元理解が一気に深くなり、単なる暗記では追いつかない
- 模試:頻度が増え、月ベースの拘束時間もじわじわ伸びる
つまり、「長男が急に弱くなった」のではなく、「環境が段階的にレベルアップした」だけでした。親である私も、ここを理解するまでに時間がかかりました。
家庭がどうアップデートされるべきか(父親としての結論)

この時期を振り返って、我が家が「これは大事だった」と感じているポイントを3つに整理すると、次のようになります。
- 家庭は“量”ではなく“質”で支える場所に切り替える
塾が量と質の両方を引き上げるタイミングだからこそ、家庭は「余白をつくる場所」にシフトさせる必要があります。何かを足す前に、「今、本当に必要な勉強はどこか」を一緒に選び直すイメージです。 - 本音を言いやすい関係をキープする
「やりたくない」「しんどい」と言われると、つい「そんなこと言ってないで」と返したくなりますが、そこをぐっとこらえてまず受け止める。否定から入ると、子どもは黙り込んでしまい、本音が見えなくなります。 - 親の役割は“管理”ではなく“調律”に近い
- 宿題はどこまで終わっているか
- 今日はどこが一番きつそうか
- 明日はどんなペース配分にするか
いま、この時期を迎えているご家庭へ

この記事を書いている今も、我が家は中学受験の真っ最中です。「こうすれば解決する」という万能薬のような知見があるわけではありません。
それでも、9月に起きた一連の出来事ーー
- 宿題の進捗が落ちる
- 助走が長くなる
- 習い事や学校行事が地味に圧迫する
といった変化は、我が家にとって大きなターニングポイントでした。
もし今、同じような違和感を抱えているご家庭があるなら、どうか自信を持って「一度立ち止まる」という選択をしてみてください。
- 増やす前に何を減らすかを一緒に決める
- 「頑張れ」ではなく「どこが一番きつい?」から会話を始める
- 家庭は、子どもが呼吸できる“余白”をつくる場所と考える
それだけで、子どもの表情や学習姿勢が少しずつ変わることがあります。 我が家もまだ途中ですが、同じ小5後期を走る親御さんの一助になればうれしいです。


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