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小5の秋以降、長男の育成テストの結果を見ていると、「点数そのもの」よりも日能研全体・通っている教室・所属クラスという3つの平均との比較のほうが、成長の方向性や今後の課題がよく見えると感じています。
この記事では、9月〜11月に実施された育成テスト6回分について、
- 長男の4科目得点(共通=400点満点)
- クラス平均(所属クラスの平均)
- 教室平均(通っている教室の平均)
- 日能研平均(全国の受験者平均)
を整理しながら、「どのラインにどれだけ依存しているのか」「家庭のてこ入れはどこまで効いたのか」を、父親の伴走視点で振り返ってみます。
6回分の平均点一覧(4科共通/クラス・教室・日能研)

まずは、4科共通(400点満点)における、所属クラス・教室・日能研全体の平均点の推移です。
| 日程 | 長男 | クラス | 教室 | 日能研 |
|---|---|---|---|---|
| 9/13 | 256 | 292.2 | 266.7 | 256.8 |
| 9/27 | 266(+10.0) | 280.0(▲12.2) | 239.3(▲27.4) | 232.0(▲24.8) |
| 10/11 | 299(+33.0) | 276.0(▲4.0) | 231.0(▲8.3) | 221.9(▲10.1) |
| 10/25 | 245(▲44.0) | 290.8(+14.8) | 248.3(+17.3) | 238.5(+16.6) |
| 11/8 | 319(+74.0) | 296.4(+5.6) | 255.9(+7.6) | 248.1(+9.6) |
| 11/22 | 329(+10.0) | 305.8(+9.4) | 254.5(▲1.4) | 250.8(+2.7) |
こうして並べると、
- いずれの回でも、クラス平均 > 教室平均 > 日能研平均となっており、通っている教室自体のレベルがやや高めであること
- 11月に入ると、クラス平均がさらに教室平均の上に乗る形で推移していること
が見えてきます。つまり長男は、「日能研全体の平均」だけでなく、「教室平均」や「クラス平均」からも常に何らかの影響を受けながらテストに臨んでいる、という前提で考える必要があります。
3つの平均と長男の位置関係をざっくり整理する

ここまでの数値を踏まえると、4科共通ベースでの長男の位置はざっくりと次のように整理できます。
- 9/13〜9/27:日能研平均〜教室平均ラインの間で推移
- 10/11:クラス平均を上回る
- 10/25:全体の難度変化やコンディションの乱れもあり、一時的にクラス平均から離れる
- 11/8:クラス平均のやや上まで戻る
- 11/22:4科共通329点で、クラス平均305.8点を上回る位置まで浮上
つまり、9月時点では「教室平均付近」、10月で大きく揺れ動きながらも、最終的には11月後半で所属クラス平均を超えるラインに入ってきた、という流れになります。
9月の崩れは「実力不足」ではなく「環境と負荷」の急変だった

9月は、テストの点数だけを見れば「実力が足りない」と片付けたくなる時期でした。ただ、
- テキストの量と難度が急に上がった(特に国語の文章量と理社のページ数)
- 授業時間が週70分増え、模試も月1回増えた
- 学習発表会の練習など、学校側の負荷も同時に増えた
という状況を考えると、9月の崩れは「本人の能力」よりも「環境と負荷の急な変化」による影響が大きかったと今は感じています。
この時期、長男は宿題を3週分ためていたり、日付を書き換えてごまかそうとしたりと、明らかに「サイン」を出していました。点数だけを見て「もっとやれ」と言っていたら、むしろ悪化していた可能性もあります。
家庭学習の“引き算”が効いた10月〜11月

そこで10月以降は、家庭側の学習メニューをあえて引き算方向に再設計しました。
- 算数・理科の基本問題集は一旦カット
- 社会の基本問題集だけ継続(長男が自走しやすかったため)
- 睡眠時間を優先し、「宿題完走」を最優先にする
結果として、
- 10月後半〜11月にかけて、長男の4科共通は再び上向きに転じる
- 11/8の時点で、教室平均・日能研平均との差が再び縮まり、安定ゾーンに戻る
- 11/22では、ついにA4クラス平均を上回る位置に浮上
という流れにつながりました。「量を増やしたから伸びた」のではなく、負荷を調整したことで、理解が安定→点数に変換されやすくなったという感覚に近いです。
3つの平均をどう使うと「伴走」がしやすくなるか

今回6回分のデータを並べてみて、親として特に役立つと感じたのは、次の3つの見方です。
- 日能研平均:2027年中学受験組の中のポジション
- 教室平均:通学圏内における2027年中学受験組の中のポジション
- クラス平均:志望校の偏差値付近におけるポジション
これらを同時に見ることで、
- 点数が落ちたときに「自分だけ落ちたのか」「教室全体が落ちたのか」が分かる
- 伸びたときに「テストが易化しただけなのか」「本人の理解が伸びたのか」を判断しやすくなる
というメリットがあります。実際、11/22は教室平均や日能研平均も上がっていますが、長男の上昇幅はそれ以上で、負荷調整がうまくはまった回だったと評価しています。
まとめ|「量」ではなく「環境」と「比較軸」で見る

6回分の育成テストを並べて振り返ってみると、小5秋はやはり「量を増やすべき時期」というより、
- 環境と負荷のバランスを整え直す時期
- どの平均ラインと比べるかで、見える景色が変わる時期
なのだと実感します。
日能研全体・通っている教室・所属クラス——この3つの平均と自分の子どもの位置を重ね合わせて見ることで、
- 「今はクラス平均に届いていないけれど、全国平均から見れば十分戦えている」
- 「教室全体が沈んでいる回なので、焦って詰め込むよりコンディション調整を優先しよう」
といった判断もしやすくなります。
長男の中学受験はまだ道半ばですが、これからも「点数そのもの」だけではなく、「3つの平均」との位置関係を確認しながら、親としての伴走の仕方を微調整していきたいと思います。

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