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11/29に実施された公開模試は、わが家にとって秋のひと区切りとなる回でした。4科目の総合偏差値は安定とはいえず、特に国語が大きく崩れたことで全体の見え方が変わった回でもあります。
しかしデータを整理していくと、「総崩れ」でも「後退」でもなく、むしろ“調整期の典型パターン”だと感じました。
この記事では、今回の公開模試の位置づけ、科目別の偏差値推移から読み取れること、そして父親としてどう伴走するかを整理し、12月以降の学習につなげていく材料にしていきます。
この記事で整理したいこと
- 11/29公開模試で「何が起きていたのか」を科目別に言語化すること
- 4科目全体が崩れたのではなく、国語の急降下に引っ張られた構図を整理すること
- 父親として、次の一歩をどう設計するかの視点を残しておくこと
11/29公開模試の全体像|4科が崩れた? その誤解を解く

まずは結果から。
| 得点 | 平均点 | 偏差値 | |
| 4科目 | 265 | 269.1 | 49 |
| 国語 | 61 | 85.1 | 40 |
| 算数 | 83 | 72.3 | 53 |
| 社会 | 66 | 54.7 | 57 |
| 理科 | 55 | 53.7 | 50 |
今回の結果に大きく影響したのは、国語の急降下(偏差値40)です。一方で、算数・社会・理科はそれぞれ53 / 57 / 50と、9月以降の推移の範囲内におさまっています。
つまり今回の公開模試は、
- 「4科すべてが崩れた回」ではなく、
- 「国語が大きく崩れたことで、4科の見え方が歪んだ回」
と見るほうが、実態に近いと感じています。
科目別に振り返る|9月以降の偏差値推移から見えるもの

9月以降の公開模試における科目別偏差値の推移は、次のようになっています。
- 国語:52 → 48 → 56 → 40
- 算数:63 → 58 → 58 → 53
- 社会:51 → 52 → 49 → 57
- 理科:62 → 56 → 62 → 50
国語:56 → 40 ― 今回の「主役」になってしまった科目
今回、最も大きく動いたのが国語です。偏差値56から40へと一気に落ち込んだことで、4科全体の印象も「崩れた回」として見えやすくなりました。
背景として考えられるのは、
- 長文の負荷が高く、読み進める“体力”が問われる回だったこと
- 設問形式やテーマとの相性の悪さ
- 秋以降の疲労や生活リズムの影響
といった要素です。特に長男の場合、「読みのテンポが乱れたときに、連鎖的に取り損ねが増える」傾向が前から見られており、その弱点が今回はっきり表に出た形なのだと思います。
算数:58 → 53 ― 地力は維持できている
算数は58 → 53 → 56 → 53と推移しており、今回も偏差値53。大きく崩れたわけではなく、むしろ「安定圏で踏みとどまった」と評価できる動きです。
育成テストでの手応えや、日々の解き直しの様子を踏まえると、算数は「波があっても地力は落ちていない科目」として見ています。
社会:49 → 57 ― 秋の中で一番きれいに伸びた科目
社会は51 → 52 → 49 → 57と推移し、今回は4回中もっとも高い偏差値となりました。知識の積み上げがそのまま結果につながった形です。
わが家では、家庭学習の引き算をした際も「社会だけは残した」経緯がありますが、その選択がじわっと効いてきたのかもしれません。
理科:62 → 50 ― 揺れ幅はあるが、想定の範囲内
理科は62 → 56 → 62 → 50と、もともと揺れが大きい科目です。単元相性や問題の配置、ケアレスミスの有無によって結果が変動しやすく、今回もその範囲におさまっていると感じています。
「下がった」というより、「高めに出ていた回から一度ニュートラルに戻った」というくらいの感覚で捉えています。
4科合計の推移をどう捉えるか|“波”で成長する時期にいる

9月以降の4科偏差値は、
- 4科偏差値:58 → 54 → 57 → 49
と推移しています。数字だけを見ると右肩下がりに見える場面もありますが、科目別に分解して見ると、
- 国語の揺れ幅が最も大きい
- 算数・社会・理科はおおむね安定レンジの中にいる
- 4科の総合は「国語の波」を強く被っている
という構図がはっきりします。
小5後期は、「一直線に伸びる」というよりも「波を打ちながら少しずつ高いラインに移っていく」時期です。だからこそ、4科偏差値だけを見て「良かった/悪かった」を決めてしまうと、実態を見誤りやすいと感じています。
今回の模試をどう位置づけるか|父親としての伴走視点

父親として今回の結果を見たとき、私はまず「数字」よりも表情・余力・生活リズムを先に確認しました。
- 科目ごとの波があることを、本人が少しずつ受け入れ始めている
- 社会が伸びたことをちゃんと喜べている
- 国語の落ち込みに対しても、「次に何をするか」を前向きに考え始めている
今回の長男は、そうした姿が印象に残りました。
成績の波と同じように、「落ち込み方の質」も少しずつ変わっていきます。テストのたびに自己否定するのではなく、
- どこがうまくいかなかったのか
- どこは踏ん張れたのか
- 次にどこを直せそうか
を一緒に言語化できるようになってきたこと自体が、受験期の大事な成長のひとつだと感じています。
次につなげるために|家庭で意識しておきたい3つのポイント

国語の「負荷」と「体力」をどう整えるか
今回の急降下は、単純な実力不足というより「長文読解の負荷が高い回で、読みの体力が最後まで持たなかった」ような印象があります。
12月〜1月にかけては、
- 短めの文章で読みのリズムを整える
- 1問ずつ、設問の読み違いを潰していく
- 寝不足や疲労で読解力が落ちやすいことを意識した生活リズム調整
といった「国語のコンディション作り」に、少し意識を向けていきたいと思っています。
算数・社会・理科の安定ラインを維持する
算数・社会・理科は、今回も「崩れた」というよりは、それぞれのレンジの中で揺れている程度です。4科合計を押し上げていくためには、
- よくできた科目をさらに伸ばす
- 安定している科目を安定させ続ける
という視点も大切だと感じています。
結果をどう“翻訳”して渡すか
親が受け取った数字を、そのまま子どもにぶつけてしまうと、「できなかったところ」だけが強調されがちです。
今回は、
- 社会が一番伸びたこと
- 算数はブレずに踏ん張れたこと
- 国語が落ちても、全体としてはまだ戦える位置にいること
といった「4科が支え合っている」構図を一緒に確認しながら、次の一歩を考えていきたいと思います。
まとめ|今回の公開模試は「成長の波の一部」だった

数字だけを見れば、「前より下がった回」です。ただ、科目ごとに分解して眺めてみると、
- 4科すべてが崩れたわけではない
- 国語の急降下が4科を引っ張り下げた
- 算数・社会・理科はそれぞれのレンジの中で踏みとどまっている
という姿が見えてきます。
わが家の中学受験は、「波の中の伸び」を少しずつ積み重ねていくスタイルです。 一回一回の結果で一喜一憂しすぎず、でも確かに起きている変化から目をそらさず、父親として静かに並走していけたらと思っています。
今回の公開模試は、そのための“材料”をたくさんくれた回でした。ここから冬に向けて、もう一段ギアを上げていく準備を、長男と一緒に整えていきます。


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