パパは毎日5分でOK:成績が上がった声かけ・チェック5選

父親の伴走
★自己紹介&家族紹介★

共働きの我が家。
小学5年生の長男は塾に通っていますが、父親である私が平日に勉強を直接見てあげられる時間は多くありません。
それでも「関われる時間が短い=何もできない」ではないはずだと考え、日曜夜の1週間分計画確認毎晩寝る前の進捗チェック(約5分)の2つを習慣化しました。
短時間でも、算数と理科を中心に手応えが出てきた実例を共有します。

※本記事でのSceneは、「父が短時間で実行できる小さな習慣ブロック」を指します。家事や仕事の合間に差し込める単位で設計しています。

仕事で忙しい父でも、毎日5分で子どもの成績は変えられる

試行錯誤の末にたどり着いたのが、日曜夜の1週間分計画確認毎晩寝る前の進捗チェックという2つの習慣です。
どちらも短時間で終わりますが、算数と理科の成績が伸び、国語や社会にも改善の兆しが出ています。

Scene1:日曜夜、1週間分の計画を確認する(5〜10分)

毎週日曜の夜、長男が塾から持ち帰った予定表を一緒に確認します。ゼロから予定を立てるのではなく、塾で既に組まれたものを見ながら、私の目線で「補強すべきポイント」がないかだけを探します。

苦手科目の判断基準(父の指標)

  • 模試の成績(分野別のブレを確認)
  • 取りかかる順番(後回しにしている科目=心理的に苦手)

国語や社会の量が明らかに足りないと判断した場合は、その場で追加課題を指示します。そのときは責めるのではなく、「できない問題があるのは当たり前。気をつければ正解できたという問題を増やそう」という前向きな言い方を徹底しています。

この方法を始めてから、国語は前年同期比で模試の偏差値が向上。記述問題の無答が減り、本人からも「何を書けばいいか、なんとなく分かるようになってきた」という言葉が出ました。

Scene2:毎晩寝る前、5分の進捗チェック(塾と自主学習を分ける)

もう1つの習慣は、毎晩寝る前に行う進捗チェック(約5分)です。塾の課題と自主学習は分けて確認し、その日にやったページ数をノートに記録させます。

ページ数を記録させる理由(子に伝えていること)

父

「全体の中でどのくらい進んでいるかが分からないと、ペースが合っているか判断できないでしょ?」

3日以上やらない日が続きそうなときは、あえて苛立ちを隠さず指摘することもあります。すると長男は怯えたようにすぐ着手します。毎回これでは萎縮させてしまうため、強く言う日は最小限にとどめ、基本は静かに見守ります。

この習慣を始めてから、宿題や自主学習の遅れが目に見えて減少。さらに、自分で決めた内容が期日より前に終わったとき、直近テストの間違いを自主的にやり直す場面も出てきました。長男の言葉では、「社会の記述で2パターン思いついた。書かなかった方が正解だった」という振り返りもあり、思考の解像度が上がってきたと感じます。

長男
長男

「社会の記述で2パターン思いついた。書かなかった方が正解だった」

小さな積み重ねが生んだ変化(科目別の手応え)

  • 算数:途中式を1行増やすルールを固定。見直しの取りこぼしが減少。
  • 理科:用語の再演習をページ数で管理。習慣化で点の上振れが増加。
  • 国語:前年同期比で偏差値が向上。記述の無答が減り、根拠を持った回答が増加。
  • 社会:記述の「もう一案」を言語化できるようになり、答案の悩み方が具体に。

父親の私自身にも変化がありました。主体性や自主性は、結局「待つこと」でしか育たないと再確認できたことです。焦って口を出すより、必要な時だけ軌道修正する方が、子どもは動きやすいと感じています。

父親でもできる「声かけ・チェック」5選(わが家の実例)

  1. 週1回、予定表を見て苦手科目を補強する
    模試の分野別成績と取りかかる順番から苦手を見極め、量を足すだけでも得点は動きます。
  2. 毎晩5分、進捗を見える化する
    ページ数の記録は習慣化のスイッチ。父が関わると「記録忘れ」が減ります。
  3. 声かけは肯定ベース+具体的目的で
    「できないのは当たり前」「◯点を増やすためにやる」という納得感を与えます。
  4. やらない日が続きそうなら、即リカバリー
    強く言うのは最小限に。ただし、習慣の連続性は守る(ゼロを作らない)。
  5. 「自分で決めた経験」を積ませる
    計画が早く終わったら自動的に再演習へ回すなど、主体性が立ち上がる動線を設計。

まとめ:父の5分は、判定と仕組みに徹すれば十分です

全ブロックが回る日は多くありません。それでも開始3分で座れた“たまに”が、週1回から週2回へ増えれば十分です。日曜夜の計画確認と毎晩5分の進捗チェック。この2つのSceneだけで、テストの点より先に、学習が始まるスピードが変わっていきます。

母から父への依頼は「具体と基準」で。父は判定と仕組みに徹し、教えるのは最小限。今日から、寝る前5分の進捗チェックだけでも始めてみてください。短時間でも、子どもの手ごたえと家庭の空気が変わります。

(参考)共働き家庭で小学5年生と父親はどのくらい会話しているか調べてみました。
Q.お子さんと会話する時間は1日平均どのくらいありますか。平日と休日について、父親・母親それぞれのお子さんとの会話時間をお答えください。
A.平日51分(母親は1時間29分)、休日1時間30分(母親は1時間55分)

【出典】
CITIZEN 意識調査
「親子のふれあい時間」調査―小学生の子どもを持つ共働き夫婦400組対象― 2025.06.10 
https://www.citizen.co.jp/research/20250610/02.html

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