中学受験スタート、2科目 or 4科目どっち?家庭の方針をどう決めたか

教科選択・方針決定

中学受験を考え始めたとき、多くの家庭がまず悩むのがこの問いではないでしょうか。

「まずは2科目で始めるべき?それとも最初から4科目?」

わが家も例外ではありませんでした。
共働きで、家庭学習のサポートにも限界があるなか、2科目と4科目、どちらでスタートするのか
とても悩ましい選択でした。

こんにちは。40代会社員であり、2027年に中学受験を予定している長男(小5)と、長女(小1)を育てる父親です。共働き家庭として日々の時間捻出に苦戦しつつも、我が子の成長に少しでも伴走できるように模索を続けています。

私自身のことや家庭の状況はこちらで紹介しています:
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今回は、実際にわが家がどのようにして「4科スタート」を選び、その後どう考え、進めてきたのかをリアルにお伝えします。


2科・4科、それぞれのメリット・デメリットとは?

▶ 2科スタートのメリット・デメリット

  • メリット

    ・学習負担が軽く、家庭学習の習慣をつけやすい

    ・小学校の学習内容と近く、取り組みやすい

    ・苦手教科があっても気持ちが折れにくい
  • デメリット

    ・対象校が限られる(偏差値帯が上がるほど4科必須)

    ・理社の学習の立ち上がりが遅れるリスク

    ・高学年での切り替え時に負担が大きくなる

▶ 4科スタートのメリット・デメリット

  • メリット

    ・難関校を含めた広い選択肢を確保できる

    ・理社をじっくり積み上げることができる

    ・テストごとの得点バランスに幅が持てる

  • デメリット

    ・最初の学習量が多く、親の関与も求められる

    ・苦手科目があるとストレスが溜まりやすい

    ・継続が難しい場合、2科に戻す判断が必要

2科目と4科目。受験校の選択肢に影響!?

入塾時に日能研に相談したところ「上位校はほとんど4科目受験が必須ですよ」とのこと。
その時は「そうなんだ。じゃあ4科目で始めてみるか」くらいの軽い受け止めをしました。

実際どうなんだろう。。。と思い調べてみました。
(記事を書くにあたり、可能な限り2025年度の入試情報を参考にしました)

国立8校、公立11校は4科目でのみ受験可能
私立182校のうち17校(9.3%)が2科目で受験可能
 *東京都内に所在する中学校を対象(帰国生入試や特別入試は除く)

参考までに2科目受験可能な17校の情報です。

No.学校名区分主な入試回・方式日能研R4偏差値
(2025年)
1郁文館中学校共学校2/1 第1回36
2穎明館中学校共学校2/1 第1回46
3桜美林中学校共学校2/1 午前36
4開智日本橋学園中学校共学校2/1 第1回45
5かえつ有明中学校共学校2/1 午前43
6共栄学園中学校共学校2/1 第1回33
7足立学園中学校男子校2/1 第1回41
8京華中学校男子校2/1 第1回36
9佼成学園中学校男子校2/1 第1回39
10聖学院中学校男子校2/1 第1回36
11愛国中学校女子校2/1 第1回33
12跡見学園中学校女子校2/1 第1回42
13大妻多摩中学校女子校2/1 第1回46
14大妻中野中学校女子校2/1 第1回42
15川村中学校女子校2/1 第1回33
16神田女学園中学校女子校2/1 第1回34
17共立女子第二中学校女子校2/1 第1回38

【参考にした出典元】
日能研_入試要項_2025年_東京/共学校
日能研_入試要項_2025年_東京/男子校

日能研_入試要項_2025年_東京/女子校


わが家の決断:まずは4科目でやってみる

我が家が最終的に出した方針は、「最初から4科目で始める」というものでした。

理由はシンプルです。

  • 東京都の学校は4科受験がスタンダード
  • 理社は積み上げ型。早く始めたほうが負担が少ない
  • もし大変そうなら、途中で2科に切り替えればいい

親の準備や関与が不十分なまま、理社の先取りを強要するのは本末転倒です。
ですが、長男の学習スタイルや性格を観察したうえで、チャレンジできると判断しました。


本当に4科スタートでよかったのか?

この判断が「正解」だったかどうかは、まだ結論は出ていません。
でも、現時点での感触としては「良かった」と思っています。

というのも、理社に対する心理的なハードルが全くないからです。

  • 社会は、旅行や遠出のついでに楽しみながら覚える
  • 理科は、長男の唯一の読書?になっている科学漫画サバイバルシリーズを通じて興味を持つ

この2教科が、勉強=しんどい、という固定観念の緩衝材になっていることは大きな収穫です。


どんな家庭に4科スタートが向いている?

4科スタートが向いている家庭の特徴を整理しておきます。

チェック項目YES/NO
子どもの生活リズムに余裕がある✔️
勉強に対して拒否感が少ない✔️
親が一定のサポート体制を取れる✔️
中学受験校の選択肢を広く持ちたい✔️

逆に、共働きフルタイム×他の習い事も多い×本人がやや学習に消極的という場合は、最初は2科スタートでも十分だと思います。


最後に:家庭の方針は“後から変えてもいい”

重要なのは、最初に決めた方針を「固定化しないこと」だと感じています。

受験は数年間の長丁場。子どもの成長や家庭の状況は日々変わっていきます。

だからこそ、「今の我が家」に合った方針を選び、必要に応じて軌道修正していく
それが、疲弊しない中学受験のスタートだと私は思っています。

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