「パパ、今日は頑張って宿題終わらせたので丸つけしておいてね」
ある日の夜、仕事が終わり、家族が寝静まった家に帰宅してダイニングテーブルに置いてあった1行のメモに、私は一瞬だけ黙ってしまいました。
わが家は共働き。夕飯の準備、下の子の相手、明日の支度――。たった一言が、なんだか心に刺さったんです。
こんにちは。小5長男と小1長女の子どもを育てている共働き家庭の父親です。2027年に中学受験を予定している長男との日々の勉強や塾のこと、親としての喜怒哀楽を綴っています。
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「丸つけ」は何のため?親の仕事?子どもに任せるべき?
宿題の丸つけ。毎日のように発生する、ささやかだれど決して小さくない親のタスクです。特に中学受験を意識し始めたタイミングでは、「親が丸つけをするべきか?それとも任せていくべきか?」という悩みがふと浮かびます。
- ちゃんとやってるか確認したい
- 間違いに気づかせたい
- 頑張りを見届けたい
一方で……
- 子どもに任せたいけど、ズルしそう
- でも、毎日全部見るのもしんどい
- そもそも、親が丸つけって必要?
実例:わが家の丸つけ、試行錯誤の記録
最初はすべて親が丸つけしていた
小学3年の2月に塾へ通い始めた当初、私はすべての丸つけを自分でやっていました。親が見ることで“安心感”があると感じていたし、抜け漏れの不安もありました。
学校と塾の両立には体力も必要で、長男が19:30頃帰宅して、お風呂、夕食を済ませると20:30。そこから宿題となると21:00から21:30にようやく問題を解く終わることになり、親としても早く寝かせたい気持ちが先行しました。
ただ、忙しい日は深夜に子どものノートを黙々とチェックする日々。これは、勉強のサポートではなく“作業”になっていると感じるようになりました。
4年の終わりから段階的に任せ始めた
4年生も終盤に近づいた頃、「計算問題だけ自分で丸つけしてみようか?」と声をかけました。「やってみたい!」という反応に背中を押されて、部分的に任せるスタイルを導入。
任せるにあたってルールも明確にしました。たとえば、終わったら「ここ見てほしい」と声をかける。答え合わせの精度ではなく“報告の習慣”を重視しました。
とはいえ、長男ながらに見栄もあるのか、「答えを写して丸をつける」ことがありました。でもその時は責めるより、「なんでそうしたのか」「次はどうしたいか」を一緒に考える時間にしました。
現在のわが家のスタイル
- 宿題、各種模試(育成テスト、公開模試 )→ 子どもが自分で丸つけ
- 国語の記述・応用問題 → 親があとからチェックして対話形式でフィードバック
- 全体チェック → “信用”をベースに週1〜2回、ざっと確認
学年別:宿題の丸つけをするのは誰?
ベネッセ教育情報サイトによる調査データでは、学年が上がるほど「子ども自身で丸つけする」割合が増えていく傾向がはっきりと見えています。
特に変化が見られるのは小3から小4にかけてです。
小3では66%の親が丸つけしているところ、小4では38%に減少しています。
出典: ベネッセ教育情報サイト|宿題の丸つけ、親がする?子どもがする?
完璧じゃなくていい。「任せてみる」ことから始めよう
「丸つけは親がやるべき」と思い込んでいた私も、子どもに少しずつ任せてみたことで気づいたことがあります。
それは、子どもに“任せてみること”自体が、成長の機会になるということ。そして、任された子どもは、少しずつ責任感をもって取り組もうとする姿を見せてくれるということです。
もちろん、最初からうまくいくわけではありません。でも、1問だけでも任せてみることから、“家庭に合った丸つけのかたち”が見えてくるかもしれません。
\あなたの家庭に合う「丸つけスタイル」を見つけよう!/
あなたのご家庭はどのタイプ?
- 🔵 親がしっかり確認する「伴走型」
- 🟢 子どもに段階的に任せる「自立支援型」
- 🟡 丸つけは信頼して完全おまかせ「放任型」
記事内に出てきたスタイルを参考に、「我が家に合うのはどれか?」を考えてみてください。
\専門家の提案も参考にしてみよう/
大手塾・教育メディアでは、家庭の丸つけ方針について具体的な提案がなされています。
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