「パパ、算数満点かも!」
育成テストから帰ってきた長男は、玄関の外で迎えた私に明るい声で言いました。
10歳(小5)の日能研に通う息子が、算数で満点をとった日のことです。
その瞬間、私の脳裏に浮かんだのは、点数よりも「ここまでの日々」の記憶でした。
忙しい毎日のなかで、父として何ができたのか。
こんにちは。40代の会社員であり、2児(長男10歳、長女7歳)の父です。
このブログでは、長男(2027年受験組)の中学受験に伴走する父親目線の勉強のサポートや塾のこと、親としての喜怒哀楽などを綴っています。
同じく受験を控えるご家庭と情報を共有できればと思います。
この記事では、“得意科目をさらに伸ばす”ための家庭の工夫を、私の視点から記録します。
【2025年4月19日実施 5年・第13回育成テスト】

得意科目・算数で「満点」を取るまでの道のり
長男にとって、算数は4科目の中で一番好きで、比較的得意と感じている教科でした。
答えを導くまでの考えを聞くと「すごい!」と思わせるひらめきを感じさせる反面、ケアレスミスがなかなか減らない——そんな状態が4年生からずっと続いていました。
ミスはいつも小さなもので、親としても「惜しかったね」で終わらせがちでした。
でも、子どもにとっては「なぜ満点がとれないのか」は大きなモヤモヤになっていたようです。
家庭でやった“たった3つ”の工夫
ミスの傾向を言語化する「ふりかえりトーク」
ただ解き直すのではなく、「なぜ間違えたか」を本人の言葉でわたしに話す習慣を始めました。
例:「問題文の読み飛ばし」「ひっ算のミス」「単位変換の見落とし」など。
親の私は、“指摘”ではなく“質問”で引き出す役を心がけました。
「それ、問題文のどこを読んで勘違いした?」
「この式を立てたとき、何を思った?」
「テスト中に暗算した時のことを思い出してごらん」
本人の“頭の中”を言語化することが、精度の向上に繋がった実感があります。
解法の“パパオリジナルノート”をつくった
4年生の9月からそれまでわたしが宿題の丸つけをしていたのを自分でするようにしました。
栄冠や育成テスト、公開模試の中には解説を読んでも理解できない問題があったので、わたしが長男の理解レベルに合わせてノート1−2ページ分の文章や数式、図解を書きました。
すると曖昧な部分に気づけるようになり、“わかる”から“定着する”へと変わっていきました。
「安心して間違えられる」空気を家庭で保った
特に父親である自分が「なぜ間違えた?」と感情的に詰めるのは避けました。
代わりに、「テストは分からないことが分かればいいよ」と、“間違えた後”の行動を褒めるように意識しました。
父親として意識していた、たった1つのこと
共働きの家庭で、塾のことは基本的に私が宿題チェック、テスト対策、面談を担っています。
でも、妻には試験の結果や本人が努力して得たと感じているピンポイントの問題や科目を随時共有して「点数だけに興味を向けることはやめよう」と言い続けました。
それは「点数」に対する関心ではなく、「どう考えて解いたのか」「楽しかったか」という問いかけです。
子どもは、成績よりも「わかってくれてる」という実感で伸びる—— そんな手ごたえがありました。
満点を取った日の会話に、成長のすべてが詰まっていた
満点の結果を受け取った長男に、「どうして満点とれたと思う?」と聞いたとき、
返ってきた言葉が今でも忘れられません。
「うーん……式を忘れずに書いたり、見直ししたことかな。他の科目も頑張るね!」
これこそが、満点よりも大きな“変化”でした。
まとめ:父として伝えたい、“得意”が自信に変わる瞬間
今回の模試で、長男が得意科目で満点をとったことは、親にとっての喜びであると同時に、
「得意=自信」につながるプロセスを目の当たりにした出来事でした。
月曜日に日能研のイントラでテストの点数を見るたびに、正直一喜一憂しています。
でも、子どもが「自分で伸びる力」を手に入れたと感じられた今、
父としての関わり方にも、一つの確信が持てた気がします。
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