書いているのはこんなパパ
共働き・2児の父。長男(2015年生まれ)が日能研Mクラスで2027年中学受験に挑戦中。父親目線の伴走記録を綴っています。 筆者紹介はこちらをご覧ください
新年度が始まり、日能研から定例の保護者面談の案内が来ました。
全通塾生の保護者を対象とした、新学期の節目の面談です。
最初は30分の予定と聞いていたのですが、終わってみれば60分。
気づけば倍の時間、室長と話し込んでいました。
この記事では、面談で交わした話と、父として持ち帰った宿題を綴ります。
面談のフォーマット
面談は、ざっくり「室長からのフィードバック」と「こちらの質問」で7:3くらい
長めに見ても6:4というところでした。
前半は育成テストと公開模試の結果、それから日頃の授業態度。
後半は私からの質問への回答という流れです。
印象的だったのは、室長が過去10年ほどの担当生徒のデータを手元に置いていて
個人情報に触れない範囲で「この偏差値帯から、こういう受験校で、こういう合格校だった」
という具体例を、いくつも提示してくれたことでした。
抽象論ではなく、過去の長男に近いタイプの生徒の進路を引き合いに出しながら話してくれる。
情報の出し方として誠実だなと、私は感じました。
長男に対する塾の評価
長男はMクラスに在籍していますが
室長の見立てでは「Mクラスに上がってから余裕を失っている様子はない」とのことでした。
クラスアップした生徒の中には、ついていくのがやっとで、勉強そのものに余裕がなくなる子もいる。
でも長男にはそれが見受けられない、と。
科目別では、算数が4年生からずっと強みで、このまま得点源としてブラッシュアップしていきたい
という評価でした。
一方、国語は算数に比べると苦手領域。ここまでは予想通りの整理でした。
6年生に入ってからの公開模試の伸びについても、室長は落ち着いたコメントをくれました。
「真面目に積み上げてきた生徒に、6年生から急に伸びが見えるのは、不思議でもイレギュラーでもない、わりと一般的な推移ですよ」。
煽りも、安心させる方向の誘導もない、淡々とした言い方でした。

志望校をめぐる対話
私たちが提出していた志望校リストに対しては
「現時点で指摘することはありません」というのが室長の回答でした。
そのうえで続いた発言が、今日いちばん私の頭に残っています。
「2026年に入ってからの公開模試の結果を見る限り、最難関の進学校や別系列の大学附属校を志望されても違和感のない位置にいます」。
加えて、第一志望に置いている学校(以下、第一志望校)について、室長はこう説明してくれました。
「第一志望校の国語は問題自体が難しく、合否は算数勝負になりがちです。
だから国語の底上げよりも、強みである算数をさらにブラッシュアップしていくほうが
合格可能性という意味では合理的です」
私の受け止めとしては、室長の話の中に二つの層があると感じました。
ひとつは、10年分の過去データと照らし合わせたうえでの「ご家庭の選択は妥当ですよ」という個別評価。もうひとつは、難関校の合格実績を出したい塾全体としての視点です。
「他の難関校でも違和感なし」という言葉には、後者の文脈もうっすら混ざっているのだろうな
と個人的には感じました。
ただ、中学受験塾にとって、合格実績という事情も含めて志望校提案をするのは、自然な視点です。
室長個人の誠実さは、過去10年のデータを丁寧に開示してくれた態度から十分に伝わっていました。
塾としての立場と、室長個人の伴走者としての姿勢。
この二つを切り分けて受け止める、というのが面談を終えたあとの私の整理です。
こちらから聞いた2つの質問
質問の側で、特に踏み込んで聞いたのは2点でした。
ひとつ目は、通学時間の最適解について。
私からは「片道どのくらいまでが現実的か」と尋ねました。
室長の答えは「子供によります」でした。
1時間半くらいかけて通っている生徒もいて、学校が楽しければ通学時間にも慣れていく子は多い、と。
一律の正解はない、という前提を改めて確認した形です。
ふたつ目は、大学附属校に通う生徒に、内部進学の圧力がどの程度かかるのかという質問です。
これは、大学附属校を第一志望に据える以上、避けて通れない論点です。
室長の回答は、率直なものでした。
「相当程度かかる印象です」。
コロナ禍では、外部大学受験を勧めなかったケースもあったといいます。
附属校には、附属大学に優秀な人材を送り込む役割もあるため
「やりたいことが内部進学の大学になければ、他大を受ければいい」と安易に考えるのは勧めない
と説明されました。
もちろん、自分で進路を決めて他大学や他高校に進学した生徒もいる、と補足はありました。
後期日特の説明
面談の終盤で、室長から後期日特の説明がありました。
第一志望校のコースは設定がないため、長男に推奨するなら別系列の大学附属校のコースが現実的
という話です。
ここでも、室長は条件付きで話を進めてくれました。
「後期日特で別系列のコースを取るなら、その学校を本気で志望することが前提になります。そして、本気で狙うなら、国語の底上げは必須です」。
第一志望校が算数勝負なのに対して、推奨コースの学校は国語の比重が違ってくる。
コース選択は、志望校の組み立てとセットで考える必要がある、という整理を示されました。
7月までの宿題
帰り際に、室長から明言されたことがあります。「志望校の確定は、8月末でも問題ありません」。6年生の夏までに焦って固める必要はない、というメッセージでした。
そのうえで、私たち夫婦の7月までの宿題として整理したのは、ふたつです。模試結果は引き続き見守ること。そして、これまで以上に学校説明会・見学会の対象を増やして、長男自身に各校を体感させること。机上の偏差値表ではなく、本人が校舎の空気を吸って判断する材料を増やしていくフェーズだと思っています。
父親としての所感
私が気をつけたいのは、室長の誠実さへの信頼と、塾としての合格実績ロジックを、混同しないことです。室長個人は、過去データを具体的に開示し、こちらの質問にも率直に答えてくれた。
ここへの信頼は揺らいでいません。
一方で、難関校志望への誘導とも取れる発言は、塾という組織の事情も背景にあるのだろう
と冷静に距離を取って受け止めています。
室長の言うとおり、公開模試の数字だけ見れば、もっと上の難関校も射程に入るのかもしれません。
それでも、附属校の内進圧の話を聞いたうえで、本人が「ここで6年間過ごしたい」と思える学校を選ぶことは、家庭で決める領域です。
塾は伴走者であり、最終的な意思決定者ではない。
この線引きを、改めて自分に言い聞かせて帰ってきました。
中学受験は、家族の意思決定の積み重ねです。
日能研の室長面談で得た情報は、その意思決定の質を上げてくれる材料として、大事に扱いたい。
学校を見て、長男の表情を見て、長男の意思決定を伴走していきたいと思います。

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