【中学受験 オープンキャンパス】在校生保護者に聞いた、合格家庭の共通点は“子どもが自分で選んだ”こと

志望校選び

書いているのはこんなパパ

共働き・2児の父。長男(2015年生まれ)が日能研Mクラスで2027年中学受験に挑戦中。父親目線の伴走記録を綴っています。 筆者紹介はこちらをご覧ください

先日、わが家の第一志望のひとつである学校の、在校生保護者による学校説明会に参加してきました。
登壇したのは3家庭。先生でも広報でもない、実際に子どもを通わせている保護者の声です。
パンフレットにも説明会にも出てこない、生の話。わが家は2027年に長男の中学受験を控えていて、その学校は第一志望のひとつ。だからこそ、この30分は聞き逃せませんでした。
この日は親子で参加しました。私は在校生保護者の説明会へ、長男は体験授業と部活体験へ。
3家庭の話にははっきりした共通点があり、長男は長男で、子どもの側でしっかり動いていました。今日はその両方を、わが家の目線で残しておきます。

共通点は、子どもが自分で言い出したこと

結論から書きます。
3家庭とも、「子ども自身が、受験したいと言い出した」。これが共通点でした。
親が引っ張った受験ではない。子どもが、自分で選んだ。話の出発点が、全部そこから始まっていました。

家庭 受験を言い出した時期 きっかけ
Aさん オープンキャンパス後 挨拶してくれる在校生の姿
Bさん 5年生から 自ら言い出した(親はすすめていない)
Cさん 4年生の終わり 友達の影響から自ら進言

Bさんは、はっきり言っていました。中学受験を親からすすめたことはない、と。
子どもが自分で言い出して、5年生から勉強を始めた。Cさんも同じで、4年生の終わりに友達の影響で「受験したい」と。

その学校は、自分で考えて動くことを大切にする校風です。
在校生家庭の入り口が、そろって「子ども発」だったのは、偶然ではない気がしました。

複数の学校を見て、比べて選んでいた

3家庭に、もうひとつ共通点がありました。
複数の学校を、実際に見て回っていること。
Bさんは、複数のオープンキャンパスと文化祭を体験。Cさんにいたっては、偏差値帯がバラバラの学校に、いくつも足を運んでいました。
Aさんは、別の進学校と最後まで第一志望を決めかねていたそうです。両方に合格したうえで、総合的に判断してこの学校を選んだ、と。

偏差値だけで決めていない。校舎、雰囲気、子どもとの相性。自分の目で見て、比べて、選んでいる。
Bさんが挙げた決め手は、こんな言葉でした。

白く明るい校舎、広い廊下。緑が豊か。そして、過度な競争がない。

「過度な競争がない」。
この一言は、わが家にとっても響きました。ガツガツ競わせる場所ではなく、自分のペースで積み上げられる場所。長男の性格を思うと、ここは大きいかもしれません。

親がやったのは、環境を整えることだった

では、子どもが自走するなかで、親は何をしていたのか。
3家庭のうち、BさんとCさんが、親としてやったことを話してくれました。
その答えは、拍子抜けするほどシンプルでした。

家庭 親としてやったこと
Bさん 生活のリズムを整える / 毎日塾に通うことを習慣化
Cさん 将来の夢や、中学生になったらやりたいことを語り合う

Bさんは、共働きでご主人が単身赴任。日中、家に大人がいない環境です。
それでも「毎日塾に通うことを習慣にした」「生活のリズムを整えた」。やったことは、それくらいだと話していました。

Cさんは、勉強そのものより、対話に時間を使っていました。将来の夢。中学生になったら何をしたいか。
それをたくさん語り合うことで、志望度を育てていったそうです。

勉強を教えるのではなく、続けられる環境と、向かいたい気持ちを整える。
親の役割は、そこにあったのかもしれません。

逃げ道があると、追い詰められない

Bさんの話で、もうひとつ印象に残ったことがあります。
Bさんの子は、お姉さんの高校受験とのダブル受験だったそうです。家の中に、高校受験という別の道が見えていた。

中学受験がだめでも高校受験がある。それを見せられたことで、追い詰められることはなかった。

逃げ道がある、という安心。
これは、わが家が長男の受験で一番大事にしたいことと、ぴったり重なりました。
ひとつの志望校に追い詰められて、相対的な位置も分からないまま、一人で抱え込む。そういう受験には、したくない。
Bさんの言葉は、その設計が間違っていないと教えてくれた気がしました。

入試は、基礎を取りこぼさない子を見ている

Aさんが、秋の説明会で聞いた先生の言葉を紹介してくれました。
これは、受験生の親として聞き逃せない一言でした。

本校の受験問題は、基礎問題の配点を高くして、コツコツ努力してきたことを評価したい。

学校が、説明会でこう話していたそうです。難問で振り落とすのではなく、基礎を取りこぼさない子を取りたい、と。
Cさんの対策も、これと地続きでした。過去問を何周もする。計算と漢字を、取りこぼさない。
奇をてらった対策ではない。基礎を、確実に。それがこの学校の入試と向き合う、王道なのだと思います。
Cさんは「秋の説明会にはヒントもある」とも話していました。秋の説明会、出る価値がありそうです。

子どもの不安は、通学と友達のことだった

最後に、Cさんが子どもに聞いた話が、リアルでした。
入学前、何が不安だった? と聞いたら、返ってきた答えはふたつ。

  • 通学時間が長いこと
  • 知っている子が、ひとりもいないこと

偏差値でも、勉強量でもない。
子どもが本当に不安に思うのは、こういうことなんだと、あらためて思いました。
Bさんも「通学は1時間以内、乗り換えが少ない方がいい」と話していました。通学のしんどさは、入ってからの6年間にずっとついてくる。志望校選びで、軽く見てはいけない要素なのでしょう。

長男の体験と満足度

私が説明会で話を聞いている間、長男は体験授業と部活体験に参加していました。

算数の体験授業で「簡単すぎた」

算数の体験授業は、受験で頻出の単元を扱う内容でした。
自分で問題を解いたあと、現職の先生が解説する形式。終わってから感想を聞くと、長男はひとこと「簡単すぎた」。
頼もしくもあり、油断するなよと内心思いつつ。先生から「この単元はこの学校の入試で頻出」とコメントがあったそうで、本人なりに、ここに来た意味を感じたようでした。
その勢いで、もう一校、気になっている学校のオープンキャンパスにも「体験授業があれば行きたい」と言い出しました。誰かに言われたからではなく、自分から。

部活体験は、自分から飛び込んでいた

サッカー、卓球、バスケットボール。
部活体験に、長男は自分から参加していきました。習い事のサッカーをいまは休んでいることもあってか、体を動かせたことがよほど楽しかったようです。
とくに、人工芝のグラウンドでサッカー部の生徒と一緒にプレーできたこと。これが本人の中で、この学校への好感度をぐっと上げたみたいでした。理屈ではなく、体で「いいな」と感じた時間だったのだと思います。

在校生は、積極的で母校愛が強かった

親の私は私で、在校生の様子を見ていて感じたことがありました。

体験の場は、在校生にとっては自分の部活を紹介し、勧誘する場でもあります。
どの生徒も、大きな声で「自分の部活を見てほしい、体験してほしい」という意気込みを見せていました。
学校側がどこまで指導しているのかは分かりません。でも、待ちの姿勢の子がいない。保護者にも、小学生にも、自分から積極的に声をかけていく。これは素直に好印象でした。

声がけのトーンや姿勢を見ていると、真面目で、穏やかで、母校愛が強い。
在校生家庭が口をそろえた「子どもが自分で動く校風」は、こういうところに表れているのかもしれない、と思いました。

わが家が、持ち帰ったもの

30分の説明会で、わが家が受け取ったことを、3つに絞ります。

  • 子どもが自分で選ぶ。この学校に進んだ家庭は、そろって子ども発の受験だった。
  • 親は、環境を整える。教えるより、続けられるリズムと、向かう気持ちを整える。
  • 逃げ道を、見せておく。追い詰めない設計が、最後まで諦めない力になる。

不思議なことに、これはわが家がもともと大事にしてきたことと、ほとんど同じでした。
在校生家庭の声に、背中を押された一日でした。

そして長男はというと、まだ「この学校に行きたい」とはっきり口にしたわけではありません。
でも、体験授業に手応えを感じ、部活に自分から飛び込み、別の学校も見たいと言い出した。A・B・Cのご家庭ほどはっきりではないけれど、子ども発の芽は、たしかに動き始めている。
そう感じられたことが、わが家にとっては一番の収穫だったのかもしれません。

第一志望は、まだ先です。
合否の前に、長男が自分の言葉で「ここに行きたい」と言える日が来るか。いまは、その芽をそっと見守る時期なのだと思います。
親にできるのは、点数を急かすことではなく、選びたくなる景色を見せて、本人のペースを信じること。今回のオープンキャンパスは、それを静かに思い出させてくれました。

noteもやっています

育成テストの結果の見方や、評価から偏差値・得点域を自分で読む方法など、共働き家庭が手元で使える実用的な記録を、noteで少しずつ整えています。 共働き父の中学受験録(note)はこちら →

※ 本記事は、わが家が参加した説明会で伺った在校生保護者のお話をもとにした、個人的な受け取りの記録です。学校の公式見解ではありません。

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